小説 国営パチンコ店 12回転目
荒木 承太郎の快進撃は大手企業の
喉元まで噛み付いていたが、最強の敵がラスボスとして君臨していた。
ラスボスの名前はハンマル。業界最強のブランディングホールである。
ちょっと力を貯める時期だと感じた
荒木は買収した企業の統一感を図る。
まずは日本アピール。日本人です!
安心して遊べます!
次に店舗数削減である。
共喰いも囲い込みもしない。
真っ向勝負にて出玉勝負。
潰した店舗は待機児童対策のために
保育園に変えたり、学童のため放課後デイサービスに変えていた。
質の高くて安いサービスを提供して
国からの補助金もしっかり職員に還元
している。分かり易く言えば、パチンコ業界の人の受け皿とさらに成長したい従業員の闘いの場を分けた。
学童の放課後デイサービスでは、
ダンス、英会話、SNSマナー、アウトドア、リアルママゴトが5科目となっていて大人から子供までが学べるシステムになっている。しかも、好きなものを楽しみながら学べるカリキュラムとなっている。
メーカーの買収も行なわれていた。
規模、販売期間を少なく、短くして
面白い台をハンマルより多く設置できたり、直営店を作ったりと幅を広げて行った。
荒木はいい事しかしていないが、実際に情熱を傾けているのはゲーム感覚での全国統一である。ラスボスが強いのでレベル上げしてる感覚なのである。
続く。
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