小説 国営パチンコ店 3回転目
二十歳になり、成人式を迎える。
初恋の女の子は横に大きくなって
晴れ着を着て昆布巻き状態だった。
見なければ良かったと思いつつも
高校の同窓会でたくさん呑んで、
綺麗サッパリ忘れてしまった。
後期の試験も終わって春の長期休暇
に入る。バイト内輪の麻雀にも少し飽きがきて、フリー雀荘デビュー。
点5だが換金するにはPSカードが必要となり、申請をして手元に届いたばかりだった。
PSカードはSSからEランクまであり
さらに各ランク1から3までに区分。
年収の3分の1までが年間の種銭。
さらに12分割された額が月の種銭と
なる。
確定金額を自分の口座に入金するには
20%をギャンブル税として支払うシステムになっている。
全ての遊技が公営ギャンブル化できる
システムで種銭の額も決まっていて、
ギャンブル歴のチェックも簡単。
ギャンブル依存症を予防するために
政府が導入した方法である。
裏賭博に逃げれないように裏賭博する
と無条件で20年の懲役となる。
マイナンバー確認の時代になり、収入以上の金額が発覚した場合に裏賭博と
見做される。よって大富豪やスマホゲーム、花札なども政府認定機なる機械に参加者のPSカードをセットすればそれは公営ギャンブルとなる。
確定金額以前の受け渡しは禁止となっていて廻銭はできない。不正した場合は全額徴収となる。
ジャンケンでも政府認定機にPSカード
にセットすればギャンブルとなる。
ただし、上限千円のジュースジャンケンは遊技として認められる。
上限千円。漢気ジャンケンは自然と
ギャンブルとなり政府認定機にセット
しないといけない。
続く。
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