小説 国営パチンコ店 5回転目
国営パチンコ店デビュー戦を勝利し
宿に着いた真栄田さんは大好きな酒
を呑もうとはしなかった。
理由は稼働状況の異様さに気付いたの
だった。
1、終日100%稼働
2、投資金パンクした人がいない
3、台移動ができない
PSカードランクの高い人が多く、
わざわざ交通費+宿泊費を出して
まで通常のパチンコ店舗では打てない
機種を楽しんでる人が客層のメイン
という分析になる。
今日はたまたま高設定だったが、
立ち回りでのリカバリーができない
ホールに不安が募り、大好きな酒も
喉を通らない状態になってしまった。
国営パチンコ店舗のある地域の宿泊
施設はギリギリまでギャンブルに金
を使う人の心理を考慮してか、前金
割引している。真栄田さんも1週間
前払い一括で宿をとっていた。
国営パチンコ店は2回開店するので
実際打った人間は自分の打った台の
据え置き狙いはできない。
となると上げ狙いが安全策となりえる
と考えに至った真栄田さんの2日目の
狙い台は王蛙と決まった。
王蛙はストック機。朝イチのリセット
恩恵があり、ビックゲーム中の小役の
出現率で設定判別も可能な台である。
続く。
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