digitalのブログ

徒然なるままに。成すがままに。

小説 国営パチンコ店 36回転目

荒木承太郎の考えた鹿児島パチンコ店とショッピングモールは大盛況の中で始まった。地元の方達には新しい形の娯楽として定着し始めていた。

例えば平日の夕方から遊ぶお父さんの貯玉で、休日の昼間は豪華なランチ、

ショッピングを楽しむファミリー層や

美術館を楽しむシニア層、デートを楽しむ若い人たちで水族館は大盛況であった。ただ、パチンコホールの方は射幸性がないために利用者は長く滞在しなくなっていた。


ただグループ店の方は人気が少しずつ上がっていた。鹿児島チケットを3枚集めると豪華なディナー付きホテル宿泊が楽しめる。鹿児島チケットは1枚500枚の一般景品扱いとなっていて、カップルでチケット獲得のゲームみたいなノリで来店数を伸ばしていた。


また、夕食が豪華なディナーになるか

はたまたファミリーレストランになるかお父さんの貯玉次第みたいなノリに

なる家族も増えている傾向だった。


しかし、荒木承太郎は考える。

(確かに射幸性は減ったように思えるが、ただ目的ができスリ変わっただけだ)


続く。