digitalのブログ

徒然なるままに。成すがままに。

小説 国営パチンコ店 4回転目

国営パチンコ店は全国に100店舗できていた。各都道府県に2点舗づつ。

ここにはPSカードDランクならばプレーできる。

さらにカジノ併設店が6店舗。ここで

プレーするためにはPSカードランク

SSにならないと入店できない。


ついに身近な人が国営パチンコ店に

挑戦した。ビルメンテナンスのバイト

の先輩の真栄田さんだ。1週間の休暇

をとりフェリーに乗って。


国営パチンコ店は24時間となって

いるが個人遊技時間は1日11時間となっている。要するに1日2回開店する仕組みであり、1時間は設定打ち替えの時間となる。

真栄田さんの種銭は上限は7万円。設置機種は4号機メイン。その時代の販売台数に応じて台数が設置してある。


真栄田さんの狙い台チカチカ。設定判別が効くし、リプレイ外しも効く。

ハイビスカスが光るとボーナス成立。

1日目に種銭を増やす狙いでシンプル

なAタイプで挑む。前日の上げ狙い。

初ビックを投資4本でゲット。当時の

感覚を取り戻すようにゆっくり丁寧

にボーナスを消化する。

ビック後にクレジットを落とし、32枚

のコインを入れて手入れで2枚と1枚をと設定判別の手順を繰り返す。

期待通りに設定5のチカチカを掴む。

そこからはフルウェイトで回す。

トイレに行く時間ももったいないので

水分補給もソコソコにブン回す。

無事に11時間回して4200枚のコインを

ゲットする。差枚ジャスト+4000枚

快勝で国営パチンコ店デビュー1日目

を終える。


続く。

小説 国営パチンコ店 3回転目

二十歳になり、成人式を迎える。

初恋の女の子は横に大きくなって

晴れ着を着て昆布巻き状態だった。

見なければ良かったと思いつつも

高校の同窓会でたくさん呑んで、

綺麗サッパリ忘れてしまった。


後期の試験も終わって春の長期休暇

に入る。バイト内輪の麻雀にも少し飽きがきて、フリー雀荘デビュー。

点5だが換金するにはPSカードが必要となり、申請をして手元に届いたばかりだった。


PSカードはSSからEランクまであり

さらに各ランク1から3までに区分。

年収の3分の1までが年間の種銭。

さらに12分割された額が月の種銭と

なる。


確定金額を自分の口座に入金するには

20%をギャンブル税として支払うシステムになっている。

全ての遊技が公営ギャンブル化できる

システムで種銭の額も決まっていて、

ギャンブル歴のチェックも簡単。

ギャンブル依存症を予防するために

政府が導入した方法である。

裏賭博に逃げれないように裏賭博する

と無条件で20年の懲役となる。

マイナンバー確認の時代になり、収入以上の金額が発覚した場合に裏賭博と

見做される。よって大富豪やスマホゲーム、花札なども政府認定機なる機械に参加者のPSカードをセットすればそれは公営ギャンブルとなる。

確定金額以前の受け渡しは禁止となっていて廻銭はできない。不正した場合は全額徴収となる。


ジャンケンでも政府認定機にPSカード

にセットすればギャンブルとなる。


ただし、上限千円のジュースジャンケンは遊技として認められる。


上限千円。漢気ジャンケンは自然と

ギャンブルとなり政府認定機にセット

しないといけない。


続く。

小説 国営パチンコ店 2回転目

色々熱く真栄田さんは語っていたが、

俺と秦野さんは話の内容がさっぱり。

口が疲れもあってかポカーンとなって

話を聞いていた。

宮原さん「おーい!始めるぞー!」


無事仕事も終わり帰りのフェリーの

中でも真栄田さんは語っていた。

4号機の時代は設定がわかりやすく6

に座れたら90%勝てるとか、3号機の

裏物は周期抽選がなんたらかんたら。

と。とにかく熱い時代だったと。


今の時代は政府の方針で射幸性の高い

遊技は認めない方針になっている。

換金に関してはスマホゲームのレア

キャラでさえ金銭へ変わるのを取り締まるために、三店方式さえも撤廃となりマイナンバー確認後に発行されるPSカードに貯玉貯メダルする方法になっている。換金できるのは国の機関に

20%のギャンブル税を引かれてから。

1日3万円を限度に換金出来ていた。


そんなパチンコ業界の流れなど知らない世代はPSカードも申請せずに、現実の生活をしていた。学校や仕事に毎日

をすごしていた。

彼女が出来たとか別れたとか。

ゼミが希望のゼミに入った入れなかったとか。四暗刻単騎でトップ捲った捲られたとかが日常の話題になっていた。


続く。